点と点が繋がった瞬間 [晴潜雨読]
昨日読んだ、「最後の冒険家」。
これも、北村浩子さんのBooks A to Z で紹介された本。
手に取った時、裏表紙のヤギの写真がなんとなく気になっていた。
熱気球で太平洋横断(日本からアメリカへ)に挑戦した「神田道夫」さんの冒険の記録だ。
2004年、第1回目の挑戦は、太平洋に不時着し奇跡的に助かる。
著者の石川さんは、その時のパートナー。
2008年の1月、2回目の挑戦で、神田さんは帰らぬ人となった。
2008年の8月、1回目の挑戦で二人が乗っていたゴンドラが、トカラ列島の悪石島に打ちあがった。
先日の日食で、一躍有名になった島だ。
ゴンドラが、太平洋で放棄されたのは4年前。
太平洋を還流する潮によって、4年も漂流していたことになる。
奇跡的な漂流物だ!
連絡を受けた著者が、確認のために悪石島に出向いたのが、2008年8月9日。
偶然にも、その日、私は同じフェリーに乗っていた。
悪石島が見えた時、彼と一緒にゴンドラが打ち上げられた浜を見ていたことになる。
島旅で乗った船、奇跡的に打ちあがった漂流物、薦められて読んだ本。
全く関係ない点と点が繋がった瞬間、鳥肌が立った。
最近、こんな経験をよくするようになった。
歳をとったせいかもしれない...
奇跡のリンゴ [晴潜雨読]
北村浩子さんの「Books AtoZ」で紹介されていた、「奇跡のリンゴ」。
NHKの「プロフェッショナル、仕事の流儀」で見た人も多いと思う。
あることをきっかけに、不可能と言われた無農薬によるリンゴ作りに挑戦する男の話。
8年間、リンゴも実らず、収益も無く、夜のバイトをしながら、貧乏のどん底で、ひたすら実験を繰り返す。周りの農家からは白い目でみられ、親戚からも見放され....
ついに絶望に達し、死のうと思って入った山の中で見た、自然の摂理。
そこで、大きな転機が訪れる。
それから、「奇跡のリンゴ」への快進撃が始まる。
主人公の木村さんは、本当に前向きで明るい人、歯のない笑顔が素敵です。
久しぶりに感動した一冊。
自然に生きる人間も、飽食におぼれず、薬に頼らず、治癒能力を高める必要があると思った。
白洲次郎 - カッコいい男 - [晴潜雨読]
星野道夫 - 生命(いのち)の語りべ - [晴潜雨読]
(Fairbanks)
昨年の冬、フェアバンクスを訪ねた。
星野道夫が最後に住んでいた町は、11時に日が昇り、2時に日が沈んだ。- 彼が不慮の死を遂げてから、もう12年になる。
写真家でありながら文章家。
森や、川や、そこに生きる動物の魂が語りかけてくる。
押し付けがましくない自然な感情の表現。
彼は、生命(いのち)の語りべだったと思う。
ファインダー越しの風景は、時に優しく、時に厳しい。
「風のような物語」は、長年の旅の友。 ボロボロになってしまった。
- 作者: 星野 道夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1998/12
- メディア: 文庫
北村浩子の「books A to Z」 [晴潜雨読]
AM 7:30、FMYokohama に起こされる。
AM 7:52、 「books A to Z」 が始まる。(隔週)
最近、北村浩子 にはまっている。ついつい読みたくさせるような「本」の紹介。
透明感のあるおちついた声で紹介されると、催眠術にかけられたように買ってしまう。
今日もまんまとやられてしまった。
その上、Amazon にまで、「この本を買った人は、こんな商品も買っています」とか、「**さんにおすすめの商品があります」とか言われて、またまた買わされてしまう。
まんまと戦略にはまっている。(教訓その2:酔っ払っている時は、ヤフオクとAmazon には手を出すな!)
そんなわけで、積読(つんどく)本が増えている。年末年始、一気に読むぞ!
北村浩子さんの「books A to Z」で紹介された本、下記に掲載されています。また、オンエアされた内容を、PodCast で聞くことができます。ぜひ聞いてみてください。絶対にはまります。
http://www.fmyokohama.co.jp/onair/program/steps/books/
ってことで、今週買わされてしまった本